2年半、二人三脚で働いてきた相棒”クリエイティブレディ”が11月18日に職場を去りました。
クリエイティブレディはデザイナーに転職して本当のクリエイターになるらしい。
退職日の夜
「クリエイティブでご飯食べるの諦めて選んだ就職先だったし、そんな中で事業推進に入って、とまるちゃんがいたから今の私があるんだと思ってる」
ってLINEが来た。
嬉しいなあ良かったなあって思いながらも、今後一緒に働けない事を噛み締めました。
あっという間だったけど振り返れば長い道程だったなあ。
希望ブレイク
新規事業/新規企画の計画・設計・立ち上げ・オペレーション・PRを一人でやらされて やらせていただいてたので、すっかり社内の無茶振られ担当に就任していた。
そんな折、インサイドセールス(非対面営業)の部署立ち上げを会社から頼まれまして。
インサイドセールスはコロナ禍で多くの企業が取り入れたけども、二年半前当時、特にエンドユーザーに向けてのインサイドセールスはまるで未知数だった。
統括する私自身が「効率的なテレアポ部隊を作れば良いんでしょ」って感覚でした。
リーダー、セールス未経験の私。
メンバー、営業経験1年で退職意向のある24歳2人。
神采配…。
一抹の不安を覚えつつも異動日を待っていた所、
「もう一人メンバー増やしていい?」
と聞かれて来たのがクリエイティブレディだった。
営業経験4年と自分の社歴よりも長く、営業のイロハを学べると思い心強かった。
3人のメンバーを迎え環境を整え目標設定を行う。
一番課題感として強かったのは「すぐには買わないお客様へのアプローチ」。
追客ってやつ。
なので既存客を休眠させないための手法をクリエイティブレディに尋ねた。
曰く、
「追客なんてできるわけないじゃん」
いや何しにウチ来たし。
脳筋営業でありがちなマネジメント、「魂方式」は即刻諦めた。
代わりに追客の自動化と、広告の改善による「意欲の高いお客様の取得」を進めることにしました。
メンバーにコードとデザインの触り方を教える。
全然浸透しない。
営業の募集で来たメンバーにしてみれば、私がわけわからん事言い出したって感じだったと思う。
そんな中クリエイティブレディだけは自前のツールや参考書を用意し、メキメキデザイン力を上げてった。
空気クラッシャー
クリエイティブレディは日々ひたすらに制作を続けた。
本来のミッションをほっぽいてでも。
販売物件の掲載を行うため外出が多くなっていたメンバーに言われる。
「デザインやってて外でないの不平等じゃないですか」
そりゃそうである。
クリエイティブレディは当時 部署外のデザイン制作を 自発的に受けていた。
勿論本人ができる事に精一杯向き合って注力していた結果なんだけども。
社内の仕事に対し一所懸命に取り組めるのは素晴らしい事で、それは他の誰にもできなかった事だったから尊重したかった。
けど部署内がギスギスすんのはいただけないので、デザイン業務を無断で振ってくる他部署に対して「ヤメテ」ってした。
そしたら私がなんか凄い怒ってる人みたいな扱いを受けた。
部署の空気と相まって会社全体すげー居心地が悪かった。
雪解け
うちは営業主体の会社なので、内勤の半数程が元営業だ。
内勤マネージャーとしては「営業やめたいって言ってるから」と人員を迎えるって形はちょっと不服。
暫くは全員の「こんな事やりたくない」が透けて見えてしんどかった。
けど沢山の時間を共にする中で次第にわかりあえる事も増えてった。
傍目にだけども、クリエイティブレディがデザインに傾倒してるのは、いつしか当然と受け入れられてったように思う。
「こいつしかできない」が認められたんじゃないかって感じた。
本人もほんっとーーーに努力してたし、段々役員から制作物を依頼される事も増え「部署とは別の仕事をやってる」が肯定できるようになった。
他業者からも聞く話で、テレアポじみた非対面営業は責任感も達成感も伴いづらく、仕事充実マインドで働き続けるのは非常に難しい。
制作業務をやっていないメンバーには仕事への不満を持たせたままの形にはなっちゃったけども、少しずつ仲良くなってそんな不満も皆一緒に話せるようになった。
壁打ち相手
デザインは「綺麗・おしゃれ・かっこいいものを作る事」と捉えられがちだけども、実際には「伝えたい事を巧く伝える」のが一番大事な部分だと思う。
クリエイティブレディに制作を頼む時は必ず「方針」と「伝えたい内容」について話すようにしてた。
それが段々と「こういうのやりたいんだけど、どうやって伝えたら良いかなー」っていう雑なネタ振りになってった。
クリエイティブレディは滅茶苦茶真剣に、「伝え方」って軸でアウトプットを出してくれた。
そんな話ばっかりしてたらいつの間にかサービスの内容やら戦略やら、根幹の部分まで話し合うようになってた。
メンバーとして迎えた当時は、本当の意味で一緒に仕事するようになるなんて想像もつかなかったから今振り返っても奇跡みたいな2年半だったと思う。
退職の意向を聞いた際に本人にも言ったけども、以前は本気で「コイツどうしよう」って思ってた。
でもめきめきスキル身につけてって、無茶振りもなぎ倒してく姿は最高にかっこよかった。
今の私には自分の代わりに制作してくれる敏腕デザイナーが滅茶苦茶必要だけど、それ以上に馬鹿話しながら一緒に戦略考えてくれる人が圧倒的に足りない。
だからこそクリエイティブレディの未来、とっても楽しみ。
また一緒に面白いことがしたい。
こんな語りを書いちゃうのも今日くらいは許してほしい。